

学生時代は経営工学を専攻し、生産管理について学びました。売上目標や需要予測と生産ラインの稼働、在庫のバランスなどの関係について学習する中で、個人的な研究課題として「多品種生産のあり方」に注目していました。つまり、SMCの業務内容は、まさに私のテーマそのものだったわけです。
開発系のスタッフと言うと、モノづくりに対する純粋な憧れが入り口となるケースが多いものですが、私の場合は少し違いました。工場見学に訪れた時、生産効率を整えながら製品をつくり上げていく様子を目の当たりにして、その「過程」に強い興味を覚えたのです。
入社後の研修を経て、生産設備の設計や製作、調整を行う部門に配属されました。現在は、エアの方向を制御するバルブ製品のための検査装置や設備の設計などをメインに担当しています。学生時代に研究した生産技術の知識を活かせると考えていましたが、現場の「多品種ぶり」は想像以上で、正直、驚きました。



多品種小ロットの製品は、使う現場の要求仕様を満たすことが何よりも重要です。検査装置の設計の場合は、必要な検査内容を調べながら要件をまとめて機能や使い勝手を構想していきますが、さまざまな寸法や形状に対応できることが求められます。また、場面を想定したプログラムも必要となるため、必然的に構造も複雑になります。
使われる現場の動きも想定して設計しなければなりませんので、まだ知識の薄い私はオフィスと工場を行き来しながらの作業になります。苦労も多いのですが、導入された現場で「使いやすいよ」「役立っているよ」といった声を聞くと、すべてが報われる気分です。
とは言え、自分で「完璧だった」と思える仕事は、数えるほどしかありません。もっと検査時間を短縮できるのではないか、もっと使いやすい部材があるのではないか…という思いでいっぱいです。失敗もありますが、今はそこに至る過程のすべてが財産と捉えて、前向きに努力しています。

今の部署に配属された時、私はひとつの目標を立てました。それは「企画から設計、製作まで、自分一人で担当できるようになること」です。現在は、上司が計画したものを引き継ぐ形で担当することが多いのですが、入社5年目を目処に独り立ちするビジョンを描いています。
また、今は機械設計が自分のフィールドですが、今後は電気や加工といったジャンルまで、すべてをこなせる人材になりたいという夢もあります。電気は機械と同様に基礎知識が重要な分野である一方、加工は何よりも経験がモノを言う世界ですので一筋縄では行きませんが、先輩方に教わりながら貪欲に学んでいるところです。
入社当時、私は機械や電気の知識はほとんどありありませんでした。知らない言葉が飛び交い、正直戸惑うこともありました。でも、周囲の助けを借りて乗り切ることができたからこそ、今があるのだと思います。今後は、海外拠点も視野に入れながら学びを深めて、モノづくりのスペシャリストになることで恩返しがしたいですね。


機械や電気に関する知識がほとんどない状態で入社した私が仕事をこなしていけるのは、教育に対するバックアップ体制の賜物だと思います。入社1年目、約8ヶ月という長期間に渡って加工研修の現場にいたのですが、この時に学んだことは、今の仕事に本当に役立っています。
先輩社員の方々も、「分からないことがあったら何でも聞いてくれ」という雰囲気を保ってくれているので、分からないまま過ぎてしまうこともほとんどなく、とても効率的に学べました。また、逆に先輩が見ていて教えにきてくださることもあり、つまずいてもフォローしてくださるので、モチベーションを高く維持することができました。