

私は飛行機が好きなので、学生時代は流体力学を学んでいました。もちろん流体の専門知識を活かせる業種を希望していたのですが、SMCは空気圧機器を扱っている上に、会社の利益率が高く経営状態が良好という点も考慮に入れて決めました。
入社4年目に入って、新製品の開発に企画の段階から関われるようになりました。以前は、所属部署で扱うさまざまな部品のコストダウンプロジェクトに関わってきましたが、今は試作品づくりを含めて、ひとつの新製品の主担当としてトータルに取り組んでいます。
SMCが手がける製品は年間60万品目にも達しますので、私のような若手がひとつの製品の担当者になれることも珍しくありません。新しい製品は未知の領域ですが、私も自分なりに経験を積んできたつもりです。企画立案、部品設計、組立検討、評価実験とこなすべき仕事は本当に多いですが、必ず成功に導くつもりで取り組んでいます。



現在開発しているのは、製造ライン上に組み込むエア機器の不具合を未然に防止する樹脂製の製品。一からモノを生む喜びと苦しみを、今まさに味わっているところです。
新製品開発では、市場調査や材料選択から販売方法、さらに言えば販売先のお客様からのフィードバックへの対処まで、すべてを見通す必要があります。要求される仕様を実現するのは当然のこと。加えて、コスト的な目標を達成するためには、生産性全体の向上が必須となります。
樹脂成型分野は初めての経験ですし、今までのように誰かの企画を図面に落とせば良いという仕事でもありません。しかもコストダウンという使命まで背負うわけですから、悩みも多いのが正直な実感です。でも、これを乗り越えれば、必ず成功につながります。
これまで主に取り組んできた切削加工の分野でも、上司や先輩方、協力会社のサポートのおかげで、多くの部分を理解できたという自負があります。今度は自分自身のチカラが問われるのですから、達成感もさらに大きいはず。そんな思いで、開発品の発売を目指しています。

いつの時代でも、生産性向上やコストダウンを目指すのは一企業として当然だと思います。それは、私たちもお客様も同じこと。だからこそ、自分が設計した製品を使ってくださる方々の声に直接耳を傾けることが、何よりも重要だと思っています。
声を聞くと言っても、相手が積極的に意見してくださるとは限りません。だからこそ、自分の足で出向き、目で見て、質問するよう心がけなければなりません。実際に製作が行われているその場で問題解決法を提案し、議論を行うことができれば、営業担当の信頼関係づくりにも貢献できます。次の製品の構想を練る時にも、新しいアイデアが生まれるはずです。
常に市場の要求にさらされる製品開発の現場は、学生時代の想像以上にシビアです。でも、SMCには、アイデアや可能性にとことん挑戦できる「モノづくりの風土」があります。まだ先の話ですが、いつかは自分の手で「世界の生産現場で使われる製品」を送り出したいですね。


SMCには、数千万円クラスの高額な測定機器をはじめ、他では滅多に使用できない設備が多数あります。ここまで整っている会社も珍しい上に、仮にあったとしても、使用できるスタッフが限定されてしまうはずです。その点、SMCの場合は、利用申請を出して操作の講習を受ければ誰でも使用することができます。自分自身のやる気次第で、チャレンジすることができるのです。
また、役職や経験年数に関係なく、社員の提案を受け入れてくれる点も魅力です。こうした社風は、新たな設備を使って新たなアイデアにチャレンジする機会を自分で作れるという証明だと思います。意欲ある開発者にとっては心地よい環境だと思いますよ。